155zagato story 009
 155Z その詳細3
S&Sによる155Zagatoは最終的に以下の
4種類がアナウンス、リリースされました。

1.155T/S TI-Z std
2.155T/S TI-Z sports kit 190ps model
3.155T/S TI-Z AT
そして
4.155 GTA-Z
この結果より、標準のT/S TI-Zのほか、T/S TI-Zのエキゾースト開発、AT仕様の開発、そしてGTA-Zの開発が必要であることがわかります。先にも述べましたが、本国のZAGATOはデザイン部門のSZデザインを残して清算、ZAGATO JAPANはS&S社内に存在している状態でしたので、これらの開発はS&Sにて行われることになりました

・・・と考えるのが妥当でしょう。

さて、量産型としてのエキゾーストは以下のエンジンの仕様に基づき藤壺技研へ依頼。


「アルファロメオ 155TS/TI・Z」
原動機型式:67204
総排気量:1970cc
最高出力:170PS/6200rpm
点火時期:BTDC15°
点火順序:1-3-2-4
アイドリング回転数:850±50rpm
最終減速比:3.353
熱害警報装置:灯光式
熱害警報設定温度:850±50℃
全長×全幅×全高:4440×1740×1440mm
最低地上高:140
乗車定員:5
車両重量:1300kg
ホイールベース:2540mm
トレッドF/R:1498×1432mm
タイヤ:215/45ZR17
タイヤ空気圧F/R:2.5/2.3
ショックアブソーバー&スプリング:KONI
マフラー製造番号:AR0001S
マフラー製品名:ZETA-S
車体番号打刻位置:右ストラットタワー上面

標準の4−2−1と異なり、4−1となっています。目標馬力は190PS、標準の155にも単独供給をすることを前提として開発されました。



これらのエキゾーストキットの販売がアナウンスされたのが96年の7月末。
T/S TI-Zの販売開始から半年が経過していました。
AT仕様のT/S TI-ZはS&Sの藤沢工場にて試験・開発が行われました。販売台数は2〜3台といわれています。
マツダ用の3速ATを搭載、このため、シフトチェンジ域を高回転側に設定して対応を行いました。GENROQ誌に紹介された赤の15インチ仕様、藤沢の工場にてテストされていた17インチ仕様、名古屋のA社より販売された黒の3台が記録として残っています。
赤のATうち、1台は葉山のZAGATOからデリバリーされた、とも言われていますが、このあたりの詳細はなんとも情報がえられません。

販売開始は96年の11月(実際はもう少し遅れたのではないかと思います)。


97年 3月時、藤沢にて 品川ナンバーにて登録済み。助手席ドアの隙間から赤い塗装が確認できる。ホイールは17インチのOZ
リアウイング付き、アルミエンブレム仕様

GENROQ誌掲載。ノーマルのファブリックシート仕様。
リアウイングは無し、ホイールは15インチのBBS(TZ3)
リアのエンブレムはステッカータイプ

仕様としては吹け上がりの良い高回転型のエンジン、ローギアードな設定も手伝って軽快感のある車を演出したはずだったのですが、いかんせん「タクシーよりも遅い」という現実と、エンジン回転のわりに遅い車速は「ATが滑っている」感覚を与えてしまいました。
事実、マツダ車向けの3速ATではギアリング、強度ともに問題が合ったようでした。
またシフトノブ等を見ても、とても車両価格”573万円(予備検付き)”に見合う車とは・・・

なお、黒のAT仕様車は愛知のW自動車にて5MTへ再換装。結構な大改造だったそうです。

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